日本農業新聞6月9日より
暖冬などの影響で、果樹カメムシ類が全国的に多発し、産地が対応に追われている、との内容。
写真は農業新聞から引用しました。
(僕たちの畑では、現時点で冒頭の写真のようなひどい状態になっていません。)
以下、要約。
果樹カメムシは果実を吸汁して商品価値を失わせます。
今年はヒノキや杉の果実が豊作だったため、越冬個体が増加し、30都府県が注意報を発表しています。
山口県周防大島町では、カメムシの被害でかんきつ「南津海」が収量減少の危機にあります。
愛媛県でも、越冬カメムシの数が平年の4倍に達し、ビワや梅、スモモの収穫量が1〜2割減少する可能性が高まっています。
各県は、農家に対して小まめな園地の観察と薬剤防除の徹底を呼びかけていますが、個体数が多すぎて防除が追いつかないという問題も報告されています。
https://www.agrinews.co.jp/news/index/237898 日本農業新聞 参照ください
対策として
上述したように、カメムシ対策として、急遽の農薬散布が推奨されています。
農薬によっては、収穫前日までの散布が認められている殺虫剤もあります。
厳密な試験の結果、残留農薬などの基準をクリアして「安全」であることは重々承知していますが、
スモモや梅など、皮ごと食べる物に対しての殺虫剤の前日散布は正直気が引けます。。
ですので、
「安心」して自分が食べ、そして食べてもらうために、
cog-labでは今回、梅やスモモに
カメムシ対策としての農薬前日散布を
行わないことに決めました。
※判断基準は、科学的ではないです。
自分で前日散布した農薬の残留具合を調べたことがないのと、残留農薬の基準がどれくらいか知らないため、
予防原則に則り、わからないものは使わない、という判断です。
それよりも、たくさんのクモが園内に発生するように工夫しています。
理想論だ、と言われることもあるかもしれませんが、
今後毎年同じようなことが起こってもなるべく農薬に頼らずに解決できる方法を
考えることが大切だと理解しています。
生態系をうまく活用した農法を確立できるようこれからも改善を重ねようと考えています。
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