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みかん物語

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ミカサはバスケットボールの部活動と学業に没頭する日々を送っていた。

朝のミカンは彼女の活力源であり、練習後の水分補給に欠かせない存在だった。

そんなある日、先輩のトウマが彼女のミカンをねだった。

「ミカサ、俺にもミカンを一つ分けてくれないかな?」トウマは笑顔で頼んだ。

ミカサは戸惑いながらも、一つプレゼントすることに決めた。
トウマがそのミカンを食べ、笑顔で練習に取り組む姿を見て、なぜかミカサの胸がざわめいた。

次第に彼の存在が特別なものとなり、彼女の心はトウマに引かれていった。
練習中、彼のプレーに見入り、彼の声や笑顔が心地よい響きとなっていった。

そんな中、トウマもまたミカサに興味を抱き始めていた。
彼女の真摯な姿勢やプレーへの情熱に触れるうちに、心の中で特別な場所を彼女に与えていた。

ある日、練習後の夕暮れ、コートの脇でふたりは偶然に出会った。
気恥ずかしい沈黙が流れた後、トウマが声をかけた。

「ミカサ、この前はミカンありがとう。おかげで最近調子がいいんだ。」

彼の言葉が、彼女の心を一層高鳴らせた。
気持ちを抑えきれず、彼女は思わず言葉をこぼした。

「私も、いつも応援してる。」

それがふたりの初めての部活外での言葉だった。
それからというもの、彼らの関係は変わり始め、新たな物語の扉が開かれようとしていた。

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この記事を書いた人

「農にイイこと、脳にイイこと」

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