日本語
・なりわい
日本書紀崇神記
「奈利波比」を農業あるいは業、稼穡(かしょく)、耕種等 と訳している。
奈利・・・生業の意味に充てたと考えられる。
萬葉集5に「ひさかたの、あまぢは遠し、なほなほに、家にかへりて、奈利をしまさね」
とあることから。
波比・・・土地のこと、雑草木芟除(せんじょ)のことを含まず、
直接耕作者の欲する草木の育成に重きを置いた言葉。
萬葉集18の32大伴宿禰家持(おおともすくねやかもち)の作
「つくりたる、そのなりはひを、雨ふらず、日のかさなれば うゑし田も、まきしはたけも、朝ごとに、しぼみかれゆく 云々」
源氏夕顔巻
「あはれいとさむしや、今年こそなりはひにもたのむところ少なく、ゐなかのかよひも、思ひがけねば、人心ぼそけれ」とある。
→以上のことは、「なりはひ」が、今日の農を意味していることを示している。
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